ロスジェネの私が正社員になれないなら資格をたくさん取ろうと思った話

あんこ

就職に失敗したロスジェネの私が何を考えて働いてきたかお話します

就職に失敗してしまった

私は、いわゆる就職氷河期世代だ。女性というだけで、会社説明会にも呼ばれない、やっと会社説明会にいっても「女性は結婚したら仕事を辞めてもらう」とか説明会で平気で言われた。私は、早々に就職活動が嫌になってすぐに活動をやめてしまったが、巷では、「社会人は忍耐力が大切だ」とか「社会の厳しさを教える」とかいう屁理屈で圧迫面接という名の「ハラスメント面接」が行われていたようだ。

そんな社会でなんて働きたくない、という理由で就職活動をやめた私だったが、ひどい理不尽に耐えながら精神が壊れてしまうことは避けられたので、今となっては「不幸中の幸い」だったと思う。まだ、パワハラとか、そういう言葉もそんなに認知されてない時代だったように

「家事手伝い」という名のニート生活は、お金はなかったが気楽であった。時間はたくさんあった。今にして思えば人生の長い夏休みだったように思う。

事務に就きたいけど未経験の壁が

お金には不自由したが、時間はたっぷりの自由気ままなニート生活だったが、父の定年退職の前に働きにでなければ、と焦り始めた。まだまだ雇用情勢はどん底、わずかなバイト歴はあっても職歴はない私…。事務の仕事がどんなものかも分からないのに、何となく楽そうだから、という理由で事務の仕事に就きたがっていた。もちろん、ワードもエクセルもわからない。文字入力はブラインドタッチができるぐらい。ハローワークで見つけた求人に応募してみても、もちろん落ちる。何度も落ちた。

あきらめかけた時、求人チラシにあった派遣の事務に応募してみたら、やっと仕事に就くことができた。そこでは、事務というよりも雑用係だったから、何も身につけることができなかったのだけれども…。この仕事は6年間ほど続けることになるのだけれども、セクハラおやじの被害にあっている、私と同時期に入った女性の被害が私にまで及ぶようになり、辞めることとなる。結論から言うと、もっと早く辞めた方がよかった。

3. 職にあぶれる不安が私を「資格を取らなければ」に駆り立てた

最初の職場を辞めた後、資格も何もなく、雑用しかまかされなかった私は、結局何もできない丸腰のまま、再就職を決めないといけなかった。もちろん、どこも雇ってもらえるところはない。やっと見つけた再就職口は、カスハラとパワハラが日常茶飯事の、ブラック窓口業務の仕事しかなかった。。後に私は精神が壊れていってしまうのだが、リーマンショックの影響真っただ中だったため、この職場を辞めると次はない。定年退職後の父は当てにならず、この仕事を辞めてしまったら生活に困窮してしまう。でも、所詮、非正規のワーキングプアだから、働いていてもお金がなかったんだけど。

この時の経験が、私を血眼で資格取得へと走らせる。。。後に私は、社会保険労務士、日商簿記2級、秘書検定などなど…。仕事がなくなる恐怖から、ひたすら資格を取りまくった。資格があっても実務経験がないと、、ってケースもあるけど、体は一つしかないし、あれもこれも実務経験をすぐに積むことはできない。せめて資格だけでも取っておきたい、そんな思いだった。

資格を取ってみてどうなった?

今のところ、私的には資格は仕事を応募する際に役に立っている。派遣の仕事を紹介してもらう際の社内選考にしろ、派遣以外の仕事に応募する際にしろ、有効に働いている。

特に社労士の資格は、目立って評価が高い。でも、労務関係にそんなに明るくないので、実力以上に期待されてしまって、苦しい思いをすることもしばしばあった。

だけど、転職を通じて、事務経験を積んできて、それに伴う資格も取ってきて、ずいぶん助けられてきたと思う。

でも、AIが普及することによって、事務の仕事はなくなっていくとの予想もある。それならば、一所懸命に勉強して取ってきた資格も過去の遺物になってしまう日も近いのかもしれない。

私は独身だし、養ってくれる人もいない。仕事がなくて困ると生計が立てられないのだが、その恐怖から、いろいろチャレンジというか迷走してきたのだが、この辺のお話はまたの機会にお話ししたいと思います。

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