初めての職場とスケベオヤジ
初めての職場には、困った女性と薄気味悪いスケベオヤジがいた。
女性のどこが困った人だったか、というと、セクハラされると悪口ばかり言うわりにはスケベオヤジとベッタリで、彼女とお昼を一緒にしていた私は貴重な休憩時間にセクハラされただの、気持ち悪いだの、何をされた、どうだったという気持ちの悪い話を休憩時間の間、じっと聞かされる羽目になっていた。気分がまったく休まらない。
弟が反社だとか、妹がどうのとか、家族の恥までも何でもベラベラ喋るのは、信頼されていたのか、ただお喋りなだけだったのか。。今となってはどちらでもいいんだけれども。
オヤジを嫌がってるわりには、プライベートで会ったりしてたと言っていたし、高価なものを買ってもらってようだ。それに、気に入らない同僚の男の子にオヤジの立場を利用して嫌がらせしていたようだし。。
彼女はお酒を飲むと記憶をなくして、男性と関係を持つと私に話してたので、実際はそのオヤジとどういう関係だったのかは不明なのだが。もちろん、彼女と一緒にプライベートで飲みに行くことも、もちろんなかった。
彼女は泣いて会社に訴えた、しかし無視されてしまう。。。
そんなよくわからない関係の2人だが、私は勤務時間中に彼女の部署に行ったことがある。彼女は目一杯端によって座っている。オヤジはその彼女にべったりと身体をくっつけて、作業をしている。長机に不自然に左端によって、作業をしていた二人を見た!おかしなことをされていたのは間違いないし、こんな状況であるのを周りもきっと気づいていたはず。
彼女は、しょっちゅう泣きながら部署の人間を巻き込んで、怒りを爆発させていた。でも同じ部署の同僚、上司達はそんな事実はないと言い張る。いやいや、絶対におかしいでしょ!社会に出たばかりの私は、どうするべきかわからず、周りに相談したくても、その彼女は「誰にも言わないで」と釘をさす。少し考えたら、あれだけ部署内でワーワーたびたび泣き騒いでいるのだから、同じ会社内の人にも知れ渡ってただろうから、私も抱え込まずに相談すればよかったと思う。退職した後に同僚から聞いた話だが、気持ち悪いオヤジで有名だったようだ。夏の日に、半袖の制服の袖口から、女性社員の脇の中をじっと見ていたこともあるらしい。。。やばいヤツじゃん!
#私にも被害が及んできた、、、挙句の果てに「盗聴されている」と騒ぐ彼女と睨みをきかす職場
そうこうしているうちに、オヤジが私に「騒がれているので困っている。あんこに相談したい」と近づいてきた。。。私にも被害が及ぶ。。。外で作業をしていた時なんか、社用車の中で私をじっと観察していたこともある。私は恐怖と嫌悪感でいっぱいだった。誰にも相談するな、と彼女に言われていても、周りに相談すればよかった。だって、有名だったなんて、退職するまで誰も教えてくれなかった。今ならはっきりとそう思える、絶対に誰かに相談するべきだったと。悩んだ私は彼女に「公的な機関に相談したい」と打ち明けた。巻き込まれてとても腹がたっていたし、自分の力では解決できそうになかった。
そうこうしていると彼女はある日、「盗聴されている」と私に言い始めた。彼女はかなり怯えていた。彼女はオヤジに守ってもらおうとしていて、オヤジとますますベッタリくっつくようになった。。もう、彼女も信用できない。そのうち昼休憩時間中も職場の人達にこれみよがしに見張られるようになった。だけど、彼女はオヤジを味方につけている、と強気で職場の連中を平気で睨み返す。そして…彼女は私に信じられないことをいった。「我慢してオヤジと仲良くしようよ」と…
オヤジは私たちには関連会社の出向であるとか、会社の偉い人と友達であると彼女に吹聴していたらしいが、実はただのアルバイトだったと退職後に知った。
結局私は会社を辞めて、彼女は会社に残った。こんな目にあって、安心して働けるわけがないし、気味の悪いオヤジと仲良くしろなんて、まったく理解ができなかった。
結局、この職場はセクハラをなかったことにするだけでなく、その当時流行りの「偽装請負」という違法な働かせ方をしていたことがあとでわかった。
それなのに、騒いで公的機関に相談に行かれたら面倒なことになりそうだし、その結果のあからさまな「お前らを見張っているぞ」という圧力をかけていたのだと思う。
彼女とはたまたま同時期に入社したから一緒に何となくいたけど、絶対かかわってはいけない人物だった。当時、そのあと転職した職場でも見張っているぞと分かるように嫌がらせもされて、とても不可解なめにあったんだけど、それは退職後もその会社が裏で何か嫌がらせをしていたのだと思う。
ハローワークに相談しようとしたら、「私たちに相談しない方が身のため」みたいなことを遠回しにいってくるおっさん職員がいたし。。。現在はわからないけど昔は何かそういうことが世の中にはあったんでしょうね。
職場だけのつきあいだとしても、かかわる相手はよく選びましょう、というお話でした。
「偽装請負」とは、実質的には労働者派遣に該当するものの、業務委託(請負)を偽装して行われるものをいいます。直接、業務遂行に関する指示等を行うことが想定されている場合、本来は、労働者派遣契約を締結しなければなりません。
しかし、それを回避するために業務委託契約を締結すること、それが、「偽装請負」です。
SAILU「それ、偽装請負じゃないですか?業務委託締結の際の留意点」https://sairu.co.jp/doernote/0077
初めての職場で怖い目にあった話をするよ。当時工場で流行っていた偽装請負という働き方のために、倍でひどいめにあった話。